皆様、今年もよろしくお願いいたします。
設計の浅井でございます。
今回は2012年の門出を祝して(?)新シリーズを立ち上げちゃいます!
題して!
日帰り!!~関東近隣名建築めぐり~
日帰りで訪問できる関東近隣の名建築を紹介していきます。
このBlogをお読みの皆様は、現在 住宅新築計画中の方や、弊社にて新築なさってくださった方も多いかと思います。そんな皆様に住宅計画の参考になりそうな名建築を「住宅」をメインにご紹介いたします。
第1回目は奥日光、中禅寺湖半という絶好のロケーションに建つ、「イタリア大使別荘」をご紹介。
この建物は昭和3年当時のイタリア大使の別荘として建てられました。歴代のイタリア大使が夏の休暇をすごしましたが、近年、栃木県に寄贈され、平成9年の改修工事の末、別荘を含む付近一帯を県営イタリア大使別荘記念公園として一般公開されました。
現在は誰でも無料で見学できるようになっています。
設計はチェコ出身のアントニン・レーモンド。レーモンドはアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの弟子で、ライトによる帝国ホテル建設の際 来日し後日本にとどまり、その後の日本の建築界に大きな影響を与えたました。
中禅寺湖を望む絶好のロケーションに建っています。
当時の大使はこの建物を「仮設的」な山小屋にすることを望み、あまり豪華なものは希望しませんでした。実際、「10年持てばいい」というようなオーダーだったそうです。
が幸運にも、その望みは叶わず84年たったいまでも当時の面影をそのままに現存しています。
そのようなオーダーを受けレーモンドはあまりお金をかけず、主な材料は現場で調達出来るよう、計画したそうです。その一つ、外装に使用される仕上げ材は地場の山で取れる「杉の木の皮」を使用しています。
しかし、繊細に計画され設計によりパッチワークのように張られた杉の皮は質素ではありますが、上品な印象を与えます。
(平成9年改修の際は、「地場での資材調達」は逆にコスト増となるため断念したそうです)
このように室内からは中禅寺湖を望むことが出来ます。
室内のテイストも和のテイストをレーモンド風にアレンジした折衷様(せっちゅうよう)になっていますが繊細に計画されたデザインにより、とても可憐で上品な印象を与えます。
内部の仕上げにも杉の皮が多用されています。
デザインはモダンですが、和の設(しつら)えも垣間見ることが出来ます。
中禅寺湖を望む「縁側」的空間。
ここでは、イタリア大使別荘だった頃に大使の使用人として働いていた方(気のいいおじさん)が当時のお話を聞かせてくれます。
大使はとその家族は夏の休暇のたびにここを訪れ、水遊びやボート遊びをして過ごしたそうです。
大きなリビング。
奥には暖炉も見えます。
西洋と日本の文化がうまく融合しています。
純粋な住宅ではなく別荘なので、毎日の生活をする空間としては少々難しい部分もありますが、住宅つくりのヒントは各所にあるかとおもいます。
冬場はちょっと厳しいロケーションですが、春になったら行楽のついでに立ち寄ってみても面白いと思います。
周辺には華厳の滝や、湯の湖温泉、戦場ヶ原(ニッコウキスゲの群生地)など見所も多くご家族連れや、カップルのデートにも最適です。
みなさん、お出かけになってみてはいかがでしょうか?
詳しい情報は下記のリンク先をご覧ください。
イタリア大使別荘記念公園(栃木物産ガイド内紹介ページ)



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