« 2016年09月 | メイン | 2016年12月 »

2016年10月 アーカイブ

2016年10月06日

建築文化の融合

こんにちは!初めまして。設計の宮里です。
  
私の好きな建築史の分野からお話します。
 
 
現在の日本の家は、実に様々なデザインが見られます。
それはお客様(施主)の想い(好みや憧れなど)によって、何通りもの建築物が世に生まれているからです。
 
 

 
 
 
 
HaScasaがフラッグシップモデルとする「Leche」は、漆喰の壁、瓦屋根といった日本の伝統的な素材と、直線スタイルとなめらかなアールやアーチといった西洋的デザインが組み合わさった、まさに、日本と西洋の建築文化の融合です!
 
 
 
 
 
 
日本の建築の歴史は、とても長く興味深いですが、西洋文化が日本に入り始めたところから少しだけ。。
 
 
鎖国に終止符を打った開国後、軍事・工業技術の開発に伴い、お雇い外国人の建築家により、多くの官庁建築が建てられました。
そして彼らから多くの日本の建築家や職人がその技術を学び、影響を受けました。

しかし当時は、洋風の建築を建てたかったが、技術や材料がなくやむを得ず和様折衷になったり、意図的に和風と洋風の要素を折衷してつくった「擬洋風建築」が多く建設されました。
 
それは幕末から明治前期に多く見られ、代表的な「開智学校」は、漆喰や唐破風の和風要素と、洋風な円柱や意匠が印象的なポーチ、バルコニー部分が特徴的です。
 
 
161006_05.jpg  
【開智学校】 
 
 
明治時代にはヨーロッパの本格的な美術的建築を導入し、「三菱一号館」などの煉瓦造の本格的オフィスビルが誕生しました。
 
 
161006_06.jpg  
【三菱一号館】  
 
 
これらの中には、震災や戦災により倒壊し、復元されたものもあります。そこでは、実際に見て、触れて、その当時の歴史や人々の想いを感じることができます。
 
何も知らないとただ通りすぎてしまう街や建物も、それぞれの歴史があり、ひっそりと、そしてたくましく佇んでいます。
 
建築だけでなく、日本らしさや伝統的文化について触れるとき、その間に生まれた文化や、今新しく生まれようとしている外国の文化との融合などにも視点を向けてみていただけたらと思います。
 
 
 
そして、誰にとっても一番身近な建築物が「家」だと思います。
単に「家」といってもその歴史は、、とまた変に熱が入ってしまうので、戻りましょう。。。

HaScasaでもLecheをはじめ、これまでに多くの「家」が生まれてきました。
会社としてはもちろんですが、営業、設計、監督、スタッフといった社員それぞれが、お客様から多くの経験をいただき、成長し、新しいものが生まれていく、といった歴史が育まれています。(少し大それましたね、、、)
 
 

 
そんなHaScasaらしさや歴史に触れていただける手段として、展示場はもちろん、実例として、ハスカーサで建てたお客様の家を拝見できたり、それぞれの建築センスや考えを持つ設計士に直接想いを伝えられる機会などをご用意しておりますので、ぜひお問合せ下さい!!

それでは、続きはまた!
 
 
 
 

2016年10月28日

経年変化と「白い壁」

みなさん、こんにちは。
 
 
村上作品の中では「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を好む、HaScasaの設計担当、浅井です。

 
「唄は話すんじゃない。唄うんだ」
 
「やれやれ」

 
またも受賞を逃しましたが、ボブ・ディランならしょーがないかと思います。

How does it feel?

Like a rolling stone?


 
ということで、10月も下旬となり、だいぶ涼しくなって参りましたが!
 
遅ればせながら私の夏休みのご報告です。

 
LastSummer、私はかねてより行ってみたかった青森県に行って参りましたyo!



奥入瀬渓谷の渓流に心洗われてみたりとか、

161027-1.jpg


世界遺産となった上野・国立西洋美術館の実施設計担当である、コルビュジェの弟子、前川國男氏の建築がたくさん残っている弘前を訪れて見たりとか、
 

161027-2.jpg


全体が美術館となっている…
 

101627-3.jpg
 
 
十和田市にある西沢立衛氏の十和田現代美術館を見たりとか、
 
 
161027-4.jpg

 
しましたが! 一番見たかったのは今年で開館より10年となった青森県立美術館です。
 

設計はポラスグループとも縁の深い建築家、青木淳先生です。
 

青森県立美術館は、隣接する三内丸山遺跡の発掘溝(トレンチ)からインスパイアされたという「土壁」の地下構造の上に、真っ白の箱が「不時着(実際少し浮いてる!)」したような構成になっています。


161027-5.jpg
 
↑の写真は地上部分のエントランス付近ものです。

 
写真の左の方を見ていただくとわかるのですが、10年を経て経年変化により一部の白塗装がはがれ煉瓦の下地が露出しています。

これを見て、「残念な感じ」と表す方もいると思います。

が!否!

青木先生はこれを「狙っていた」のではないかと思います。


青森県立美術館のこの外壁はPC板(工場で製作するコンクリート板)にあらかじめ煉瓦タイルを打ち込こみ、現場で組み立ててから、さらに白く塗装して仕上げるという手の込んだ工程の上に成り立っています。


白い建物を作るというのであれば、PC板に打ち込むのは白タイルでもよかったですし塗装してしまうのであれば、煉瓦を打ち込まなくてもPC板を直接吹付け塗装してしまえば良かったはずです。


なぜ、このような複雑な工程を踏んだのかといえば、「時間を経て青森の過酷な気候により、少しペンキが剥がれて下地の煉瓦が見えてしまった外壁」を、創るのが目的であったのではないでしょうか?青木先生にお目通りがかなうことがあれば、直接伺って見たいと思います。


このように、時間の経過により変化する様を「経年変化」といいます。


煉瓦を積み上げた壁を白く塗装する手法は、近代建築の巨匠、アルヴァ・アアルトも「コエ・タロ(夏の家)」などで用いています。



HaScasaの浦和展示場「LecheMetis」でもエントランス周辺の外壁で「白煉瓦の壁」を見ることが出来ます。
LecheMetisが今後どのように経年変化していくかお楽しみに!
 

161027-6.jpg


煉瓦の壁についてもう一つ。

石や煉瓦を積み上げて建物を作る「組積造」の文化をベースとする西洋において本来、壁の表面は漆喰や大理石などで仕上げられ、煉瓦は建物を作る構造であり、下地材料として隠されるべきものでした。


モダニズム前夜である19世紀ごろのゴシックリバイヴァル様式あたりから、「煉瓦のままでも良くない?」という合理的な考え方が生まれ、煉瓦をそのまま表面に露出させたりするデザインが見られるようになりました。


今でこそ、「煉瓦仕上げの壁」というと何となく懐かしいイメージですが当時はミニマルでアヴァンギャルドな手法であったといえるのです。

「コンクリート打放し」みたいなイメージですね。


 
お話が少しそれましたが、再び青森のお話です。
 

青森県立美術館のマスコット?奈良美智さんの「あおもり犬」。
 
 

101627-7.jpg

地下のトレンチで恨めしそうに空のゴハン皿を睨みつけています。
 
 
161027-8.jpg

下から見ると少し微笑んでいるようにも見えます。
 
おや、あおもり犬の横の壁には石灰を主成分とした壁材特有の経年変化である

「白華現象」が発生しています!


「白華現象」については、また改めてお話しいたしますね〜!



資料請求 施工ギャラリー お客様の声 商品ラインナップ 展示場・ショールーム
にほんブログ村 住まいブログ 輸入住宅(業者)へ
エコ住宅 ブログランキングへ
応援クリック ↑ をお願いします
  

2019年06月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリー