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「三鷹天命反転住宅」

東京・三鷹市の都道14号線、所謂「東八道路」沿いに異彩を放つ建築が建っております。

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商業施設?とも幼稚園?とも見えるこの建築物はなんと集合住宅です。
その名も「三鷹天命反転住宅」!
なんとも怪しいネーミングですが、これは芸術家・荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏(共に故人)による芸術作品でもあるのです。

両氏の作品はこの住宅に先行して建築されたテーマパーク、岐阜県養老町にある「養老天命反転地」が有名です。
両作品は共に「体感して感じる現代美術」であり、視覚・触覚といった「知覚」に直接訴えかける「体験」を通じて芸術と触れ合うスタイルものです。

「養老天命反転地」との連作とされるこの住宅は世界的にも珍しい「住むことのできる芸術作品」なのです。
 
住宅ではありますが定期的に見学会が企画されており、少し前ではありますが私も見学会に参加してきました。
(注;2020年5月現在、見学会は休止中)

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中廊下から住戸ブロックを見てみました。
ハイ。もうヤバいです。
四角の上に丸(円筒)が乗っかってます。
後ろを振り返ってみると…

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奥の方には球体(!?)が見えます・・・。
構造的にもどうなっているのかわからない構成ですが、案内してくださった荒川+ギンズ事務所の方に伺うと工場で作ってきたプレキャストコンクリートのユニットを積み上げているそうです。
つまり「巨大な積み木」ですね。 
集合住宅ではありますが、その一部の部屋は宿泊体験できるようになっており見学会の際はその部屋内部の見学させてもらえます。

早速、部屋の内部を見てみましょう・・・。 

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↑はLDKの様子です。
中央部にはキッチンとカウンターダイニングがあります。
その周辺はリビング空間となっていますが、この床、向かって右側に向けて下がっています。
つまり床が水平ではありません。
左の方には床から天井までパイプが建っていますが、これは構造柱や配管ではなく純粋に手すりです。床が傾いているので手すりがないと危ないんです(笑)

さらにこの床は傾いているだけでなく・・・、

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ボコボコしています。(笑)
奥の窓際の床は派手に窪んでいます。
でも、この凸凹のお蔭で滑らないのです。合理的(?)です。
さらに視線を上げると・・・

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室内にも当然「球体」があります。
球体なので当然内部も球面です。

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↑床も球面です。
オジサン、はしゃいでます。

実際、内部に入ってみると何とも言えない「包み込まれている感」が味わえます。

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水回りは円筒形です。
シャワーユニットの背面にはトイレがあります。
この床も傾いているので緊張します(笑)

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タタミコーナー。
タタミは丸いですが水平なので、皆さんここで眠られるそうです。
(ココでしか眠れない(笑))

この部屋は体験宿泊用ですが、造りは住宅用と変わらないそうなので、
住民の皆さんは、ほぼ同じ造りのお部屋で生活なさっているそうです。
大変そう・・・いえ面白い生活になりそうですね(笑)
ちなみに住戸はすべて賃貸ですが、ほぼ満室で、長く住んでいる方も結構いるそうです。
若い方だけでもないそうで(!)、住民の皆さんは生活を楽しんでおられるようですね!

普通の住空間では、味わえない空間体験ができますから、機会がありましたら見学会に参加してみてはいかがでしょう?
(実際に住んでいる方がおられますから、見学は必ずアポを取ってからにしましょう!)

こちらを見学したあと、前述の岐阜県立のテーマパーク「養老天命反転地」にも行ってきたのでそちらのレポートはまた改めていたします! 

Blog 掲載を快諾してくださった荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所のご担当者様ありがとうございました! 
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