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【建築見学】バルセロナ・パビリオン

設計担当の浅井でございます。

突然ですが、我らがポラスグループの本社、南越谷駅近くにあるポラス本社ビルをご紹介します。
 
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入り口を入りますと…、
 
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トラバーチンという石灰質沈殿石の壁仕上げのエントランスホールには…、
 
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バルセロナチェアと呼ばれる美しいX状の脚を持つイスが置いてあります。
 
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ポラス本社ビルですが、その中身は総務や人事などグループの中枢的機能を担っており、住宅をご検討のお客様にはあまり接点のない施設であります。
 
住宅をご検討の際にはポラス本社より徒歩2分ぐらいの距離にあります、HaScasa新越谷展示場「LecheMykonos」へお越しくださいね!
 
 
トラバーチンとバルセロナチェア…。
ということで、何をお話ししたいのかと申しますと、中途採用で入社した私が初めてこのエントランスホールを訪ねた際に「ある施設」を連想しました。その「施設」とは…、

こちらです!
 
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写真は「バルセロナ・パビリオン」です。
1929年にスペイン・バルセロナで開催された万国博覧会に出展するドイツ館として建設されました。
 
現在も当時と同じ場所に建っており、一般に公開されていますが、実は万博終了時に一度解体されたものを、1986年に復元したものです。

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薄い水平屋根のラインが強調された大変美しい建築です。
 
設計者は近代建築三大巨匠の一人の、ミース・ファン・デル・ローエ(独1886-1969)。
 
ちなみに三大巨匠の残りの二人は、上野にある国立西洋美術館の“ル・コルビュジェ(仏)”と、旧帝国ホテル(現在は愛知県の明治村に一部を移築)の“フランク・ロイド・ライト(米)”です。
 

この「バルセルナ・パビリオン」は、パリ郊外ポワシーにある「サヴォア邸(1931年;ル・コルビュジェ)」以前このblogで多田が紹介していましたと、米ペンシルバニア州にある「落水荘(1935年;F.L.ライト)」とならんで、「モダニズム世界三大聖地」とされています。(諸説あります)
 
ミース43歳の時の作品ですから比較的初期の作品と言うことになります。

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トラバーチン仕上げの階段を上ると、

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同じくトラバーチン仕上げの床の中庭には水盤が称えられています。

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振り返ると緑色テニアン大理石の壁の前にエントランスのガラスドアがあります。
この大理石の壁は竣工当時は左官仕上げだったのですが、ミースは大理石にしたかったようで、復元の際にその意思は叶えられました。

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パビリオンとの名前はついていますが、実際には展示館ではなく万博開催時にスペイン国王夫妻を招いたセレモニー(調印式)を行うための施設だったため、内部に複雑な機能はありません。これがこの建築空間が研ぎ澄まされたように美しい要因の一つです。

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象徴的な赤い壁は全面オニキス(!)で作られています。
調達の最も難しかった材料だそうです。

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冒頭でも紹介したバルセロナチェアは、ミースがこのパビリオンのためにデザインしたものです。が、実際には完成が間に合わずセレモニーには使われなかったそうです。
 
この角度で見るとX状の脚が大変美しくみえます。
奥にある背もたれのないオットマンタイプのイスも同時にデザインされました。これらイスは今でも購入することが可能です。

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施設の一番奥には、テニアン大理石に囲まれた水盤と彫刻家コルベによる裸婦像が置かれています。

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「やだ、日焼けしちゃう!」

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薄く美しい水平屋根は十字型断面の8本の柱で支えられています。
柱には鏡面加工が施されており、存在感が出ないような処理が施されています。

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壁や床など建物の大部分には、前述のトラバーチンが使われています。

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トラバーチンは鍾乳石のような石材なので、写真のようにところどころに「孔」が開いています。これが美しい縞模様を構成する要素にもなっています。

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薄い板状の屋根を同じく薄い板状の壁で受け止めるような構成は、「ディ・スティール」という芸術運動の影響が考えられます。

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裏面にはちょっとした庭園も設えられています。
美しい建築は裏側も美しいのです。

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施設内には売店も併設されており、パビリオンやミースに関する資料が扱われています。

特筆すべきはこのシャープで斬新なデザインの建築が今から約90年前の1929年に竣工している点です。
 
日本において現存する同じ年に竣工した建築物はというと、日比谷公会堂や駐日イギリス大使館です。20世紀の初頭とはいえ世界的にもまだまだ古典主義的意匠の建築が主流の時代でした。
その時代においてこのような先進的な建築物の登場は新しい時代の幕開けを指し示すものでした。
 
「Less is more.」(より少ないことは、より豊かなこと)とは、ミースの残した言葉ですが、近代から現代に至る建築物の基本コンセプトの一つになっています。
19世紀までの工芸的な建築物から20世紀の工業化された建築物において、無駄を省いた合理的なデザインの未来を指し示しました。
 
現在の鉄とガラスで作られた建築物の多くはミースの影響を受けていると言っても過言ではありません。
しかし、あまりにもストイックで美し過ぎる合理的デザインは、逆にそのまま量産するには不向きであったとも言われています。
もしミースがいなければ、世界の建物は経済性と性能だけが優先された、もっと無骨なものになっていたかもしれません。
 
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ところで、バルセロナと言えば、有名な「あの」建築物がありますが、それはまた別の機会にご紹介いたしますね!
 
 
 
 
 

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