ポラスの注文住宅 HaScasa
設計の下平です。
住宅の設計をするにあたって、海外の歴史ある建物は
とても刺激を受けます。
そこで、今回は私が非常に刺激を受けたバチカン市国にある
サン・ピエトロ広場について書きたいと思います。
ブログの最後に腕利き大工が作った造作洗面をご紹介します。
余談ですが、私は設計になる前は現場監督でした。
現場ではたくさんの造作洗面を見てきたので、
造作洗面にはうるさい下平です!(笑)
最後までご覧ください!
サン・ピエトロ広場は、バチカン市国にある
カトリック教会の総本山であるサン・ピエトロ大聖堂の
正面にある楕円形の広場です。
バロック芸術の巨匠である
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが設計し、
1656~67年に建設されました。
楕円の広場の幅はなんと240メートルもあります。
広場の周りは4列に並んだ石柱廊で囲まれ、
柱の上には140体もの聖人像が広場に
集まった人々を見守るように立ち並んでいます。
ベルニーニは、古代ローマのコロッセオから
インスピレーションを得て、設計に生かしたそうです。
広場の中央にはオベリスクがあり、
その左右に噴水があります。
広場を囲んでいる列柱は大理石製で、
ドーリア式という様式のものになります。
柱廊の中に入ると柱の大きさに圧倒されます。
オベリスクと噴水の間の石畳には
ベルニーニポイントというものが埋め込まれています。
この場所から列柱を見ると、
4列の柱が重なり合って1列に見えるようになります。
ポイントに立ってこの仕組みを
体験した時はとても感動しました。
見る場所が変わるだけで、
広場の雰囲気が全然違くなります。
4列の柱は、このポイントを中心として放射線状に
立てられているため、重なって見えるようになります。
これはベルニーニの演出で、
「閉じられている(守られている)場所であり、
同時に開かれている場所である」
という不思議な空間になっています。
また、サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ(ドーム)の頂上に
上ることができます。
この場所まで上るとバチカンとローマの街を一望できます。
上から見ると広場の形がはっきりとわかります。
列柱廊のこのデザインには、
「全ての教会の母であるサン・ピエトロは、
母のように両腕を広げて受け入れている」
というベルニーニの思いが込められています。
因みにこの景色を見るためには、
全て階段の場合551段、途中までエレベーターを
使った場合でも320段の階段を
上がらないといけません・・・
そして上がれば上がるほど狭く傾いていきます・・・
ただ苦労しても見る価値はあるので、
バチカンに行った際には挑戦してみて下さい!!
下平が選ぶ造作洗面

▲シンプルかつ暖かみのあるモザイクタイルでしっかりと演出!
以上、下平セレクト造作洗面でした!
それでは、また次回お会いしましょう!!
ハスカーサの展示場や施工実例も
ぜひご覧ください。
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