こんにちは
ポラスの注文住宅HaScasa
設計の浅井です。
「サグラダ・ファミリア教会」のpart2をご紹介いたします。
今回は内部のご紹介です。
▲聖堂内に併設された設計室。
導入された最新技術の中には3Dプリンタといったデジタル技術も多い
屋根がかかり聖堂の内部空間が部屋として「一応」完結したことにより、ローマ教皇が訪れ、教会堂(バシリカ)として機能するようになりました。
長い間、この教会の「顔」として認識されていた4本の棟からなる東側の「生誕のファサード」はその後完成した西側の「受難のファサード」の対になるものであることがわかるようになりました。
内部聖堂空間には東側には朝の光を表す青色系のステンドグラスで彩られ、西側は夕日の光を表すオレンジ色系のステンドグラスで彩られています。
▲東面を彩る朝日色を表すブルーのステンドグラス
▲西面を彩る夕日色のステンドグラス。
夕日色のほうが素敵ですね。
大きな空間として成立した聖堂はヨーロッパの聖堂しては破格の明るさを持つ光あふれる空間になりました。
聖堂の屋根を支える構造体はガウディの愛した自然界のあらゆる生き物(枝や幹・骨や筋肉)を手本とした合理的な構造になっています。
▲聖堂内全景
教会堂としてはとても明るい内部空間
▲構造
聖堂を支える構造体は樹木のようにも、動物の骨格のようにも見える。
ガウディは晩年から、交通事故で無くなる日までの人生をこの聖堂のために費やしましたが、生前、自分の寿命あるうちに建築の完成はおろか設計自体も終わらないであろうことを悟り、
後継者たちに、自らの死後の設計の指針となるようなキーイメージを作成し託しました。
図面より現物、計算よりも実験を好んだガウディはスケッチ以外にたくさんの模型を作り弟子たちに託しました。
ガウディの死後、弟子たちは師の残したキーを反芻するように設計と建設に取り組みました。
内戦時には、建設中の教会だけでなく設計室も暴挙の標的になり、ガウディの残したスケッチや模型の多くが破壊されることもありました。
資金が足りなくなり工事が思うように勧められなくなることとも、あったようです。
それでも弟子たちはあきらめず、壊されたところは補修し、失われた情報は自分たちで補完して作業を継続しました。
▲ガウディが残した模型は破壊されその多くは失われた。
写真の模型のところどころについている色の濃い部分のみがオリジナルであり、白い部分は失われてしまった部分。
日本人彫刻家外尾悦郎さんもその一人でガウディの弟子たちに求められ今では主任彫刻家として教会の建設の主要メンバーの一人になっています。
月並みではありますが、その外尾さんが復現・補完を担当した「生誕のファサード」が最も美しい側面だなぁと私も思います。
▲生誕のファサード。
ガウディ存命中ほぼ仕上げられていた部分ですが、その後の内戦時の多くが破壊されました。
その損傷部分の修復と未完成部分の作成において活躍されたのが
日本人彫刻家 外尾悦郎さんです。
▲受難のファサード
生誕のファサードと対になる受難のファサード。
ガウディの死後、彫刻家スビラックスを中心に計画されました。
一説にはガウディのスケッチを全く無視して作られたともいわれる、直線的な造形が印象的です。
▲通りより
サグラダファミリアより北に延びる「ガウディ通り」からの眺め
外尾さんの著書に言及されている氏のお気に入りと思われる構図。
だいぶ、かいつまんで説明しちゃいましたが、サグラダファミリアについてはたくさんのエピソードがありますので書ききれません!
もしもお話の続きにご興味のある方は是非HaScasaの展示場にいらしてください!
私とたっぷりお話しましょう!

浅井と建築で語り合いながら、注文住宅の設計相談をしたい方!
私が設計を担当した新越谷展示場でお待ちしております。
是非是非、来場予約をして設計相談で私を呼んでいただけると嬉しい限りでございます。
次回は展示場でお会いしましょう!
▲新越谷展示場の模型を持っているのがわたくしです。
出展
アントニオ・ガウディ (著:鳥居 徳敏 鹿島出版会)
ガウディの伝言 (著:外尾悦郎 光文社新書)
バルセロナのガウディ建築案内(著:丹下利明 平凡社)
▼浅井の「バルセロナ建築紀行」シリーズはこちらより▼
ハスカーサの展示場や施工実例も
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