異動を決意したきっかけ
もちろん、前部署での仕事も楽しく、大きなやりがいを感じていました。しかし、40歳という人生の節目を前にして自身のキャリアを見つめ直した時、「もう一度、新しい分野で挑戦したい」という気持ちが日増しに強くなっていきました。
幸いにも上司や同僚たちが私の想いを理解し、温かく背中を押してくれたことも大きな力となり、自ら異動を希望する決断をいたしました。
ポラスグループへはキャリア採用で入社いたしました。入社以前は不動産営業など建築・不動産業界で多様な経験を積みました。
ポラス入社後は、分譲住宅部門である「ポラスガーデンヒルズ」の設計部設計監理課に10年以上にわたり在籍し、街並み全体の設計や品質管理に携わってまいりました。その後、現在の注文住宅部門である「グローバルホーム(HaScasa)」の設計課に配属となり、お客様一人ひとりの家づくりと向き合っています。
分譲住宅の設計は、美しい街並みを創造するという大きなやりがいがありましたが、その一方で、お住まいになるお客様の生の声を直接お伺いする機会が少ないことに、どこか寂しさを感じておりました。
お客様一人ひとりと真摯に向き合い対話を重ねながら、「一生に一度」となる大切な家づくりに、伴走者としてより密接に関わりたいという想いが強くなり、注文住宅部門への異動を志望いたしました。
もちろん、前部署での仕事も楽しく、大きなやりがいを感じていました。しかし、40歳という人生の節目を前にして自身のキャリアを見つめ直した時、「もう一度、新しい分野で挑戦したい」という気持ちが日増しに強くなっていきました。
幸いにも上司や同僚たちが私の想いを理解し、温かく背中を押してくれたことも大きな力となり、自ら異動を希望する決断をいたしました。
現在は、注文住宅の実施設計担当として、お客様と詳細な打ち合わせを重ね、理想の住まいを形にする業務に携わっています。
この仕事の醍醐味は、これまで培ってきた設計の知識や技術はもちろんのこと、前部署で築いた社内の人脈、さらにはプライベートでの子育てといった、自分自身の全ての経験を総動員してご提案できる点です。自分の人生経験そのものがお客様の満足度に繋がり、心からの「ありがとう」という言葉をいただけた時に、何物にも代えがたいやりがいを感じます。

これは現在の部署だけでなく、以前在籍していた部署にも共通して言えることですが、ポラスグループの最大の魅力は「人」そのものだと感じています。どんなに業務が立て込んでいても、常に明るい雰囲気が保たれており、誰かが困っていれば自然と声をかけ、助け合う文化が根付いています。このお互いを思いやる温かい人間関係が、私は大好きです。
そして、社員一人ひとりが仕事やお客様に対して非常に真摯に向き合う。この実直で誠実な社風は、働く上での大きな誇りとなっています。
注文住宅の設計では、複数のお客様の家づくりを同時進行で担当するため、常にマルチタスク能力が求められます。その点で、多くの棟数を効率的に、かつ高い品質でまとめ上げる必要があった分譲部門での経験は、現在の業務に直結していると感じます。
特に、生産性を意識した仕事の進め方、幅広い知識、そして厳格な工程管理能力は、当時の経験があったからこそ培われたものです。また、ミリ単位での緻密な納まりを検討する力、常にコストを意識する感覚、そして高いレベルのCAD作図技術など、あの時習得したスキルの一つひとつが、今のお客様へのご提案の質を高める上で、大きな武器になっていると実感しています。

実は、既にポラスグループで注文住宅を建てています。我が家の最大のこだわりは、「子どもたちがのびのびと育つ、作り込みすぎない広い空間」です。あえて部屋を細かく仕切らず、家族が自然と集まれるような、開放感のあるリビングを中心に設計しました。そのおかげで、今では親族や友人たちが気軽に集まってくれる、賑やかで温かい家になったと感じています。
現在の部署に異動してまだ半年ほどですので、今はとにかく一棟でも多く担当させていただき、多様なご要望に触れながら、設計者としての引き出しを増やしていくことが当面の目標です。そして、このお客様と直接関われるやりがいの大きな仕事を、一日でも長く楽しみながら定年まで続けていきたいと考えています。

人生で一番の思い出は、売却前の実家を片付けた日です。建築家の目には非効率で欠陥だらけに見えた家。しかし、柱の傷や床のシミの一つひとつが、家族の歴史そのものだと気づき、涙が溢れました。家の本当の価値とは、住む人の人生と共に時間を刻み「完成」していくこと。この経験が、お客様の思い出を受け止める「人生の器」を作るという、今の私の原点です。