建築家と考える家づくり 二世帯住宅の設計と間取り
ご両親やお子様と家族三世代で暮らす二世帯住宅。
共働き世帯が増えるなか、学校帰りのお子様を出迎えてもらったり、パソコンやスマホの操作を近くでお手伝いできたりと、二世帯住宅のよさも注目されています。
自由設計のハスカーサだから実現できる二世帯住宅の設計や間取りのポイントを紹介します。

二世帯住宅のメリット
ご両親が近くにいること、お孫様の顔を気軽に見ることができること、
家族がいつでも近くにいる二世帯住宅では当たり前の光景です。
住む人それぞれの視点で二世帯住宅に住むことのメリットを紹介します。

子育て・子守りを親世帯も協力
共働き世帯が増えるなか、お子様が小さいうちはご両親のサポートは心強いものです。お料理や掃除など家事を適度に分担できることも大きなメリット。

ご両親の健康をいつでも感じる
ご両親の健康状態やお悩みを身近に感じることができることも二世帯住宅のメリット。大きなトラブルになる前にご家族で解決に向けて話しやすい距離です。

建築費や光熱費を抑えられる
玄関やガレージなど共有できるのを集約することで建築費にかかるコストや、エアコン・キッチンなどを共有することで光熱費を抑えお得に暮らすことができます。

補助金や相続の特例を得られる
地域や時期によって変わりますが、二世帯住宅のための補助金を得ることができます。相続時は小規模宅地等の特例に該当するため、相続性を抑えることができます。
二世帯住宅の
間取りタイプ
二世帯住宅と一言で言ってもタイプはさまざま。家族構成、希望するタイプ、敷地条件で間取りや設備・予算に大きな違いが出ます。
それぞれのタイプのメリット・デメリットをハスカーサの施工事例と間取りを参考にご紹介します。
玄関もリビングも一緒に 同居型
家事や育児を協力しやすい
同居型
玄関やキッチン、ダイニングなどを親世帯・子世帯で完全に共有するタイプの二世帯住宅。共働きの世帯には、ご両親のサポートを最も受けやすいタイプです。
住宅設備をなるべく共有して利用するため、建築費を抑えることや、狭い土地でも実現できることが特徴です。
それぞれの世帯用のサブキッチンやサブリビングを設置することで、プライバシーに配慮した間取りも検討できます。
同居型のメリット
- ・大家族で暮らす醍醐味を味わえる。
- ・将来、単一世帯へ移行しやすい。
- ・建築費を抑えることができる。
同居型のデメリット
- ・プライバシーの確保が難しい。
- ・光熱費などを世帯ごとに管理しにくい。
同居型の施工事例と間取り
中庭を中心にコの字型の外観が特徴の二世帯住宅。キッチンやお風呂などの設備はひとつ、寝室は1階の親世帯と2階の子世帯で別々の間取りとなっている同居型の施工事例です。
二世帯住宅では珍しい、大きな吹き抜けのあるリビングが、1階リビングと子世帯の寝室・子供部屋を繋ぎご家族三世代のコミュニケーションがはかどります。
同居する人数は多いので、トイレと洗面は1階と2階に別々に設けてあります。


玄関は一緒・リビングなどは世帯ごと 部分共用型
プライベート空間を確保しやすい
部分共用型
玄関やガレージ、リビングなど建物の一部を親世帯・子世帯で共有し、お風呂やトイレ、寝室スペースなどは各世帯で分離した間取りタイプの二世帯住宅です。
起床時間や帰宅時間など生活の時間帯が違う場合は、メインで使う場所を分けておくことで、日常のちょっとしたストレスを軽減できます。また、ご家族全員で集まることのできるLDKと、子世帯だけのLDKを設置することで、それぞれのプライベートな空間を確保することにも向いています。
部分共用型のメリット
- ・プライバシーを確保しやすい。
- ・コミュニケーションをとりやすい。
- ・親世帯の援助を受けやすい。
部分共用型のデメリット
- ・玄関の開閉や足音など生活音が気になる。
- ・建物が大きくなるため建築費がかかる。
部分共用型の施工事例と間取り
親世帯・子世帯で2つのテイストのインテリアを楽しめる部分共用型の二世帯住宅の実例です。
1階には、親世帯のLDK、洗面・風呂・トイレ、寝室を集約した平屋のような間取りに。子世帯のスペースは2階・3階に。2階に子世帯の寝室と水回りを設けることで、3階の生活音を親世帯に伝わらりにくい間取りになっています。


玄関もリビングもすべて世帯ごと 完全分離型
親世帯・子世帯が独立する
完全分離型
玄関やキッチン、ダイニングなど親世帯・子世帯で完全に独立して設計するタイプの二世帯住宅です。
1階は親世帯・2階は子世帯と階で分けるケースや、土地の広さに余裕のある場合は、建物の左右で分けるケースも検討できます。
プライベート空間の確保や、生活時間のずれなどのストレスを感じにくいことのほか、賃貸併用住宅として家賃収入を得やすいことも大きなメリットです。
完全分離型のメリット
- ・プライバシーを確保できる。
- ・売却手続きや賃貸収入などが手軽。
- ・光熱費を別々に管理できる。
完全分離型のデメリット
- ・建築費がかかる。
- ・子育てなどの援助を受けにくい。
完全分離型の施工事例と間取り
南欧プロヴァンス風のデザインがかわいい4世代で暮らす完全分離型の二世帯住宅です。
一見すると分離型には見えない外観は、大きなアーチのエントランスをくぐると、玄関から独立した上下分離型の間取りになっています。
大きなお庭や駐車スペースなど、旗竿上の敷地を有効に活用し、大家族での暮らしを実現しました。


ハスカーサの建築家に
理想や憧れをお聞かせください。
建築家と一緒に考えながらつくるのがハスカーサの家づくり。
お客様にも考えていただくことが多くなりますが、考えていただいた分だけよりお客様だけの理想の暮らしを実現できる家に近づきます。
土地をお持ちの方、候補の土地がある方は、無料でファーストプランをご提案しています。
これから土地探しを始める方は、失敗しない土地探しを一緒にサポートしています。
設計事務所ならではの
アイデア
ポラスグループの設計事務所であるハスカーサでは、家族構成やご年齢、土地の条件、ご予算など様々な視野で検討し、お客様に末永く暮らしていただけるために二世帯住宅を設計・プランニングいたします。

セカンドリビング
仲の良い親子といってもプライベートな空間は確保したいもの。メインのリビングのほかに、世帯ごとのセカンドリビングを設けることで、夫婦だけのお時間を楽しめます。

中庭・パティオ
親世帯・子世帯を仕切るのは壁だけではありません。中庭・パティオが2つの世帯を緩やかに繋ぎ、空間を仕切ることができます。小さなお子様の遊び場にもぴったりのアイデア。

畳スペース
限られた敷地条件で和室を作ることが難しい場合は、リビングやダイニングに小上がりの畳スペースを設置することもおすすめ。ご年配の方にも寛いでいただけます。

玄関スロープ
エントランスをスロープにすると、将来の介護なども楽チンです。ロードバイクが趣味の方も段差なく室内に収納できる便利なアイデア。目隠しにもなる植栽もポイントです。

渡り廊下
吹き抜けリビングの場合、空いた空間に渡り廊下をつくることも検討できます。洗面台やデスクスペースを造作すると、家族とも繋がるプライベート空間が生まれます。

2つの洗面化粧台
二世帯住宅は同居する人数も多くなります。朝の忙しい時間帯など、洗面所の取り合いにならないよう2台の洗面を並べたり、セカンド洗面台をつくることで解決しましょう。
二世帯住宅の施工事例
これまでハスカーサで設計・建築した二世帯住宅の施工事例をご紹介します。
機能的な間取りやプライバシーの確保、共有部分の使い方など、二世帯住宅ならではのアイデアを参考にしてください。
Two-family Has casa
親夫婦・子夫婦・お子様の5人で暮らす二世帯住宅。世帯ごとに玄関を持つ分離型の間取りです。親世帯のアンティークなリビングや、子世帯のシューズクローゼットなどライフスタイルに合った家になりました。
贅沢ガレージの家
「ドキドキワクワクする家にしたい」というお施主様の要望を叶えた3階建ての二世帯住宅。1階にはお母様のためのLDKを設置。腰掛にもなる畳スペースでご友人を呼んで気兼ねなくお過ごしいただけます。
いいね!をつめ込んだ二世帯住宅
変則的な敷地形状と厳しい斜線制限をクリアした東京郊外に建つ二世帯住宅です。玄関アプローチのスロープや、庭園風のお庭などお祖父様にも配慮したプラン。ライトアップした夜には美しさが増します。